【初の2協会合同開催】“違和感”に気づける力はこうして磨かれる――参加型セミナーで得た新しい学び
記事執筆:
- 目次
2026年3月23日 PROto【“違和感”を解明せよ!〜オンラインロールプレイで投票チャレンジ!〜 】を開催しました。
講師紹介
日本急性期ケア協会 代表理事 與賀田 洋 様
日本急性期ケア協会 理事 DMAT看護師 一次救命二次救命インストラクター 松本 勉 様
本セミナーは、日本急性期ケア協会と日本終末期ケア協会による初の合同開催として実施されました。両領域の視点が交わる、新たな試みとなりました。

初の2協会合同――“視点の違い”が学びを深める
急性期と終末期。一見異なる領域ですが、共通して求められるのは「その場の判断力」です。
自分の判断が正しいのか迷う場面は、急性期でも少なくありません。
今回の合同開催では、病院と在宅での判断の違いや、立場による優先順位の違いなど、普段は交わりにくい視点を同時に学ぶことができました。
急性期ケア専門士ではとくに若手〜中堅層を中心に反応が高く、
「あれ?と思う時も病棟であったりするため、ロールプレイで見ることが出来てより実践に生かせると思いました」
「他の方の判断が見れてよかった」
といった声が印象的でした。
“ただ見る”から“参加する”へ
今回の最大の特徴は、投票機能を活用した参加型ロールプレイです。
症例に対して「あなたならどうするか」をリアルタイムで選択し、他の参加者の判断も共有されることで、自分の考えを振り返りながら学べる流れとなっていました。
従来の講義形式とは異なる進行の中で、自然と考え続ける状態が生まれ、没入感のある学びとなっていました。
「自分の考えを試せるのが良かった」「正解が一つではないと分かって安心した」といった声が多く、主体的に参加しながら学べたという実感がうかがえました。

ロールプレイだからこそ得られる実践感
発熱や転倒といった、現場でよく遭遇するが判断に迷う症例をもとに、第一印象から一次・二次評価、行動判断までを段階的に考える構成でした。
「実際の現場にいるような感覚だった」「自分の判断を試すことができた」といった声も多く、
知識だけでなく思考プロセスを体験できる学びとなりました。
経験段階を問わずに響いた“判断の言語化”
特に印象的だったのは、中堅層以下の参加者からの反応です。
「自分の判断が正しいのか不安」「何となくで動いていた部分があった」という課題に対し、判断の根拠や考え方が整理されることで、自信につながる様子が見られました。
一方で、中堅層にとっても「後輩にどう説明するかの整理になった」という声があり、急性期ケア専門士として必要とされる“判断の再現性”を高める学びとして、資格取得後のステップアップにもつながる内容となっていました。
“楽しい”のに、臨床に直結する
「あっという間の90分だった」「楽しく学べた」という声が多く、参加型ならではの集中力の高さがうかがえました。
そのうえで学びに対する心理的ハードルを下げながらも、内容は臨床に直結する実践的なものでした。
受け身ではなく“参加する学び”が理解の定着につながっており、「また参加したい」という声も多く見られました。
その結果、楽しさと実践性が両立した、新しい学びの形が体現されたセミナーとなりました。

協会としての新しい挑戦
今回の合同開催、そして参加型の形式は、協会としての新たな取り組みです。
領域を越えた連携、オンラインでの体験型学習、参加者同士の思考の可視化など、これまでにない学びの可能性が広がりました。
学びは、もっと面白くできる
急性期ケア専門士に求められるのは、「知っている」ではなく「動ける」こと。
その力は一度の学習で完成するものではありません。
考える、迷う、振り返る――その積み重ねが、臨床での判断力を形づくります。
日本急性期ケア協会では、資格取得後もこうした実践的な学びの場を提供し続けています。
今回のような参加型の学びを通して、「なんか違う」という違和感に気づける力を磨き、日々の臨床に活かしていただければ幸いです。
急性期ケア専門士は急性期ケア・急変対応におけるスペシャリストです。
状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアの実践を行えることを目指す資格です。
また、病院だけでなく地域医療に携わる医療スタッフの方にも、在宅時から基幹病院へ【命のバトンをなめらかに】つなぐために実践できるノウハウを習得できます。
もしもの時の対処に自信がない方や、急変対応をもっと深く学びたい方は、ぜひ受験をご検討ください。


