上室性期外収縮(SVPC)を心電図で見るポイントと、症状・治療について解説
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この記事では上室性期外収縮(SPVC)の特徴・心電図波形、分類、治療についてわかりやすく解説します。
いざという時に命を守る行動につなげられるよう、理解を深めておきましょう。
上室性期外収縮(SVPC)とは?心室性期外収縮(PVC)との違い
期外収縮とは、本来の収縮よりも早期に認められる収縮のことであり、予定より遅れて入るのは期外収縮ではありません。
興奮の発生部位により、心室性期外収縮(心室由来)と、上室性期外収縮(心房、房室接合部由来)に分けられます。
上室性期外収縮の原因は?
期外収縮は健康な成人にもよく見られる身近な不整脈です。
原因は大きく2つあります。
・自律神経の乱れ
・心疾患
自律神経、生活習慣の乱れ
不安、ストレス、アルコール・カフェインの摂取、生活習慣の乱れなどで自律神経のバランスが崩れた際に起こることが多いです。
心疾患
心筋梗塞や弁膜症、心不全など心疾患を抱えている方にも起こりやすい不整脈です。
上室性期外収縮の心電図波形
上室性期外収縮は、房室あるいは房室接合部の異所性興奮により、通常とは違うルートで心房興奮が起こるため洞調律とは形の異なるP′波が早期に出現します。それに続いてQRSが出現するため、RR間隔は短縮しますが、心室に伝導すれば、通常通りのルートで心室を興奮させるため、QRSの形は通常のQRSとほぼ同じです。

ここがポイント!
・予想される周期よりも早期にP‘-QRS-T波の出現
・QRSの形は通常のものとほぼ同じ
・P′波の形は洞調律と異なる
・RR間隔が短縮する
などの特徴があります。
上室性期外収縮の分類
上室性期外収縮は、その出現様式によって以下のように分類されます。
・二段脈、三段脈
・二連発、三連発、short run
二段脈、三段脈
上室性期外収縮が出現する頻度により分類されます。
二段脈
通常の収縮と期外収縮が交互に出現するもの

三段脈
二回の通常収縮と1回の期外収縮が交互に出現するもの

二連発、三連発、short run
上室期外収縮が連続して出現する回数により分類されます。
二連発
2回連続して出現するもの

三連発
3回連続して出現するもの

short run
三連発以上連発するもの

主な症状
主な症状は、強い心拍(動悸)と脈の飛びを感じることです。SVPCは極めて頻回に起こらない限り、心臓のポンプ機能に影響はなく、心疾患がない人にとっては危険な不整脈ではありません。
治療について
期外収縮以外の不整脈や心疾患がなく、健康な人の場合は治療の必要はありません。
生活習慣の改善
ストレスを減らし、飲酒・カフェインを控えるなど生活習慣を改善させるだけで十分に治療になります。
薬物療法
出現が頻回な場合や、心疾患がある方にはβ遮断薬、抗不整脈薬などが用いられます。頻回な上室性期外収縮は心房細動のきっかけとなる可能性があるため、薬物治療により期外収縮を減少させることが重要です。
カテーテルアブレーション
期外収縮の発生場所を同定し、高周波通電により焼灼し根治する治療です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
いざというときに慌てることがないよう心電図をしっかり学習しておきましょう。
参考
1) 看護roo!編集部(編). 心室期外収縮(PVC)とは?モニター心電図での見え方と対応. 看護roo!. 2020.
2) 吹田駅前クリニック(編). 心室期外収縮とは. 吹田駅前クリニック. 2021.
3) 渡辺重行・山口巖(編). 心電図の読み方パーフェクトマニュアル 理論と波形パターンで徹底トレーニング!. 羊土社. 2008. ISBN 978-4758107721